渋公にて結成30周年のエイジアワンマンを見る。
それぞれのバンドで凄いキャリアを持つ、
いわゆるプログレッシブロックの人たちの
結成した「スーパーグループ」が、
そのファーストアルバムで、
非常にキャッチーかつコンパクトに
まとまった作品を出して全世界で大成功。
日本の多くのプログレファンは困惑、みたいな中、
自分もそのファーストアルバムを聴いた時は、
「なんだこれは、、、商業主義に魂を売り渡してる、、」
なんて、今考えると恥ずかしさの極みのような
感想を持ったことを覚えている。
そして、初来日がいきなり大阪城ホールで、
それも全世界に生中継なんて話だったのに、
直前でヴォーカルが脱退、
その代役がこれまたプログレ界の
顔役であるグレッグレイクになり、
凄く驚いたことも覚えている。
月日が流れて30年。
その間、オリジナルメンバーでの
再結成も行われ、スタジオアルバムの
リリースもあり、日本にも数度来日していたのだが、
今回ようやくライブを見ることができた。
席は2階中央から少し上手よりの3列目くらいで、
かなりステージが見やすい位置。
しかしまぁ、予想通りの客層で、
自分も含めて50歳前後の男子の多いこと、、、。
コンサートは、
ヒット曲中心に、最新アルバムの曲、
それぞれのメンバーのソロパートなども
まじえつつ、アンコールこみで
1時間45分くらいで終了。
ヴォーカルのジョン・ウエットンの
声の調子が絶好調で、
2曲目で早くも
「キミタチサイコダヨ」も飛び出し、
ギターのスティーブ・ハウの
決めのドヤ顔、
ドラムのカール・パーマーの
ドコドコドラムと、銅鑼打ちも見れて
良い意味で終始ニヤニヤして
見ていたと思うが、
演奏的にはワールドツアーの
序盤でもあり、あぶなかっしい場面も多々。
しかし、
一番好きな曲でヒット曲が
ヴォーカルとキーボードの二人による
形式で演奏されたのが本当に残念で、
「それはないなー」と
内心つぶやきまくりに。
それはそれとして、
自分の前の席のご婦人が、
昔の曲になると、やたらハンカチを
目に当てていたのが印象的で、、。
プログレッシブどころか、
そんな懐メロナイトな感じもまたよし、と。
(M)
アナハイムエンゼルスの
ホームゲームで、
生れて初めてのMLB体験をする。
お目当ては
エンゼルスではなく、
レンジャースの先発ダルビッシュだったり
するのだが、
どうにかこうにか
各種のサイトでのリサーチをしつつ、
彼の登板日タイミングで現地にいられる
スケジュールを組んだ。
せっかくの観戦ということで、
ダイアモンドクラブなる
バックネット裏のチケットを購入、
現地に在住している友人と
一緒にスタジアム入り。
その席専用のレストラン、バーエリアもあり、
早くもここはアメリカンスポーツの会場だなー
という気分に。
シーズンゲーム中で、
地区の1位と2位の戦いながら、
ゲーム差が5つも離れていたので、
客席は半分ほどの入り。
自分の席はかなり前の方で
下手したら中継の画像に映るのでは、
くらいの至近距離からの観戦に。
試合は、序盤からエンゼルスの
先発ピッチャーの調子が悪く、
強打のレンジャース打線が大量得点。
立ち上がりに不安のある
ダルも序盤をうまく切り抜けて、
そこからはある種安心して見れた。
自分の隣の地元の
エンゼルスファン軍団は、
とにかく声援というか野次というかを
良く通る声で叫び続けていたが、
ダルはこちらでも認知されているようで、
投球リズムを狂わせようと、
名前をいじりながらの野次を連発、
思わず吹き出しそうに。
ダルは7回までの三振ショーで降板したが、
エンゼルスに在籍している元ジャイアンツの
高橋がリリーフで登板したり、
試合終了時のハイタッチでは、これまた
元ジャイアンツの上原の姿が見れたりで、
ドラゴンズファンの私ながら
なんか得した気分も。
よく言うところの
日本のプロ野球と、
メジャーリーグベースボールは違う
というのは、
スタジアムに入る前の球場周辺に
集まってくる家族連れを見るだけでも
感じられたし、
変な応援歌とかのない
静かな観戦の雰囲気や、
各種の売り子の動きや、
国家の斉唱、
7回の「TAKE ME OUT TO
THE BALLGAME」を
皆で歌うところなどなど、
神経質で細かい、
日本のプロ野球にない
おおらかさが非常に心に残った。
LAの澄み切った青空の下の
デーゲームだったというのも
大きかったが。
また何かの機会に
日本人選手の奮闘を見てみたいと
思った。
(M)
前日のグリークシアターに続き、
今度はハリッドボウルでの
ソウルレジェンド、スモーキーロビンソンの
野外ライブを見る。
こちらは15,000人にもならんとする
キャパの由緒ある会場。
最前列は完全なるテーブル席、
2ブロックめ、3ブロック目は
4人1組のボックス席で、
折り畳みテーブルを
セッティングすると、
向かい合って食事ができるという
日本では考えられない会場設定。
ボックス席の客は、
皆それぞれ、
食事、アルコール等を持ち込み、
また持参しなくても、
売店や併設のレストランから
ちゃんとしたサービスが受けられる仕組みに、
しばし感心。
皆ゆったりと食事をし、
語り合い、夕暮れ時の開場時を
過ごしていた。
客席は8,000人くらいはいるのでは?と
思わせる入りで、前日同様に
白人層のカップルなどが目立ったが、
自分の席の前のボックスの、
50才前後の白人夫婦2組の、
食事をしたり、ワインを飲んで語るさまが、
その倦怠感も含め
いつか見たアメリカ映画のようだった。
ライブ自体は、
ハウスバンドとフルオーケストラとの
ジョイントをうたいつつ、
まずはオーケストラが3曲ほど演奏して
いったん引っ込み、
その後再びのセッティングの後に、
スモーキーのライブがスタート。
モータウン設立50年が過ぎて、なんて
MCもありつつも、
スモーキー自身が
72歳の高齢と思えない、動き、声で
はつらつとしたショーを展開。
数多くの代表曲、モータウンのカバー、
そして彼の最新のアルバムの曲からと、
バランス良く進むステージだが、
いまだに健康的なセックスシンボルの
イメージをアピールしているあたりも驚く。
途中、ストーンズのミックジャガーは、
こういう風になれたらよかったのになー、
なんて思ったり。
終盤の
「トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」で
ハイライトを迎え、
1時間40分ほどのライブが終了。
ポジティブなヴァィブスに
浸ることのできた夜だった。
(M)
LAのグリークシアターで
ソウルのレジェンド、アル・グリーンを見る。
この日は
野外シアターでのライブで、
日比谷野音を大きくしたような会場も
9割方の入り。
前座の白人ソロのライブが終わり
21時を過ぎたくらいで登場。
基本的な編成のバックバンド、コーラス隊を
従えてのソウルショー。
本人の横の机に、
ステージドリンクとともに並べられた
無数の赤いバラ。
それを歌いながら、
客席前方のご婦人たちに
どんどん投げ渡していく。
60歳代後半のはずだが、
声量、歌唱とも、
聞いていて苦しくなることもなく、
ステージ回しも含めてさすがの
安定感。
詰めかけた客はやはり白人のある程度の
年齢層が目立ったが
曲間のMCで客を笑わせること
笑わせること。
本編最後に
必殺のキラーチューン
「アイム・スティル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」
「レッツ・ステイ・トゥゲザー」
連発で1時間ちょいのライブは終了。
最近の彼は、
ディナーショー的な会場でのライブが多いせいか、
野外の由緒ある会場でも、
そのムードは変わらずだったが、
キラーチューン2曲を聴くために
わざわざ渡米したのもあり、
それだけで大満足の夜に。
(M)
クラブチッタで、
リユニオンしたUKのライブを見た。
今回は33年ぶりとなる、初来日時の
トリオ編成にての来日となったが、
ここ数年はエディ・ジョブソンのプロジェクト、
そして昨年はジョン・ウェットンを交えての
UK名義での来日などもありつつ、
今回は、満を持して(?)、
ドラムスのテリー・ボジオが参加の、
まさに伝説のライブ盤
「ライブインジャパン」のメンツでの
UKとなった。
UKは2枚のスタジオ盤と1枚のライブ盤で解散。
そのスタジオ盤も、1枚目から2枚目で、
4人組からギターレスのトリオになるなど、
メンバー、アプローチが変わったという
プログレバンド。
プログレ人気いまだ衰えずの日本では、
リリース数の割に神格化されているバンドだけあり、
今回は追加公演含め川崎5公演が全部ソールドアウト。
開演前の場内も、
往年のプログレファンを中心に、
テリー・ボジオ最強伝説の証人となるべくの
静かなる熱気が。
基本的にオリジナル曲の数に限りがあるので、
さらっと終わるのかと思いきや、
終わってみれば、
2時間にも及ぶ熱演(まさに熱演)だった。
ボジオの現在の奥方が日本人の方らしく、
そのブログなどでも裏情報が読めるが、
久々のメンバーとの再会、
そしてライブと、皆、明らかに
齢を取ったものの、
(ボジオは60才越え)
いざ音を合わせれば、
昔の輝きを取り戻すかのような
スリリングなライブとなった。
しかし、まぁー、ボジオのパワフルなこと。
バンドのアンサンブルが空中分解寸前
(実際いくつかの曲では分解していたが)
までいくかのような、ある種むちゃくちゃな
ドラミングだった。
何気にどうかなーと思っていた
ジョン・ウェットンのヴォーカルも、
そこそこちゃんとしていて、
これならば一度エイジアも見てみたいな、と。
最近は、大学生時代に
熱心に聞いた音源を改めて
聞きなおすことが多いが、
そんな彼らのライブインジャパンを
この目で見れる日が来るとは、と。
できれば日本青年館で見てみたかったが、
それは贅沢な話、、。
(M)
渋谷AXにてアーチエネミーの単独公演を見た。
仕事の流れのでアックス到着だったので、
前座バンドはほとんど見れず、
2階席で転換などを眺めながら、
開演の時を待つ。
1階フロアは、
黒Tと男が本当に目立った。
アーチエネミーは
昨年のラウドパークにて
初めて見たのだが、
そのインパクトにやられて、
一度単独公演を見てみたい、ということで
チケットを購入した次第。
初ライブ後、
CDを2枚購入、
最新のものと、初期の曲を
今の女性ボーカルが歌うリメイクベスト
のような作品なのだが、
スタジオ盤よりは
ライブで魅力が輝くバンドだな、と。
今回は、
直前に2人のギタリストのうち、
1人が脱退で、
急きょ新たなギタリストが
参加してのライブとなったが、
これがまた指がバリバリ動く動く。
シャイなステージングも好印象で、
濃いキャラ揃いのこのバンドには
ちょうどマッチしているかと。
基本的なステージ構成は
ラウドパークと同様なので、
初見の時のような
衝撃はなかったが、
良い演奏に、熱いオーディエンスと、
いいライブを見せてもらえてよかった。
(M)
NYのビーコンシアターで
オールマンブラザーズバンドのライブを見た。
毎年恒例の春のワンマン公演、
過去、何回か見れそうなチャンスもあったのだが、
今回、念願かなってビーコンシアターに。
会場内は、
ストーンズの映画でもおなじみの、
素敵な雰囲気。
2階席からもステージが見やすく、
その時を待つ。
客席は本当にバンドとともに青春を
生きたような、昔はタフでワイルドな
青春を生きたような男女ばかり。
月日は残酷で、
今は皆その面影もなく、太った腹で
ビールをぐいぐい、階段を上るのも
ぜーぜー、みたいな。
ライブはウォーレンとデレクのギター二人が
ガンガン引っ張る形で、
グレッグは下手のオルガンの中で、
存在の象徴よろしくそれを見ながら
地味なプレイを。
たまに彼が曲を歌うと、
あぁ、オールマンなんだ、と思ったり。
そんな中、
中盤のアコースティックセット後に、
グレッグが腕の不調を訴え、
ステージから退場、、。
そのまま戻ることなく、
彼不在のちょっとしたドタバタのあとに
アンコールも終演。
退場直前の
アコースティックコーナーでは、
ニールヤングのカバーとかで
ギターを弾いていたが、
それがもとで、筋でも違えたのか、
キーボード席に戻っても
しきりに手をさすっていたし。
帰国してオフィシャルサイトを見たら、
翌日は、このビーコンシリーズの千秋楽にも
かかわらず、本人不在でライブは行われた、と。
ライブ会場を出たら小雨も降っていて、
なにやら寂しげなNYの一夜となってしまった。
(M)
ZEPPにエヴァネッセンスを
見に行く
去年の後半によく聴いた
サードアルバムのリリースツアー。
前座の日本のバンドが終わり、
20時に暗転、意外にあっさりな
オープニングからライブがスタート。
ハードロックというよりへヴィメタルライクな、
ド迫力の男性バックバンド陣を従えたエイミー嬢は、
二の腕のたくましさも含め、ゴスの女王というよりは、
気の良いロック姉さんのような感じかと。
若干ヴォーカルが不安定になるシーンも
あったが、そんなのは些細なことで、
最新アルバムを中心に、過去の代表曲も織り交ぜ、
時おり本人によるピアノの演奏も交えながら、
本編アンコール含めて1時間半くらいであっさり
終了。
この手のサウンドスタイルに、
日本人が取り組んでも、
なかなかに地面から湧き上がるような
迫力を持った形にならないな、
というのを見せつけられたライブだった。
(M)
アメフト(NFL)を見るようになって
30年を超えるが、その間ずーっとどこか1つの
チームを応援しつづけていたわけではなく、
その時期その時期のスタープレイヤ—を中心に
このスポーツの魅力を追いかけてきた。
モンタナ、エルウェイ、ファーブと言った
スターQBはもちろん、ランニングバックや
ワイドレシーバーのスターの数々。
以前、生で観戦できたのは、
20年以上前に、
たまたまNYに旅行に行ってた時の、
ジャイアンツスタジアムでの
ジャイアンツとバイキングスの試合で、
当日のジャイアンツのQBはシムズで、
このシーズンはスーパーボウルでも優勝した。
その後、ロンドンで
カウボーイズのオープン戦を
QBエイクマンの時に見たりもしたが、
ここ10年以上はペイトリオッツを中心に
毎シーズンをテレビ観戦していた。
現在のQBのブレイディの前の、
ブレッドソーの時代ぐらいからとなるが、
特にヘッドコーチがべリチック、そして
QBがブレイディとなる現在の最強のチームと
なってからは、いつかは、生でペイトリオッツの
試合を見てみたい、というのが目標となっていた。
変なロックスターよりクールでロックしている
ブレイディと、感情をほとんど表に出さない
指揮官のべリチック。
その間、チームはスーパーボウル制覇3回、
そして4年前はスーパーでの劇的な敗戦などありつつ、
その後は、ブレイディの怪我による故障、
チームの顔ぶれにも変化がありつつ、
若いと思っていたブレイディも30代を超え、
いよいよ円熟に向かう年齢となっていた。
そんな折、今シーズンも序盤はかなり
危ういチーム力だったが、その後、なんとか
勝ち続けてプレーオフシリーズに突入、
なんとかスーパーボウル1つ前の
カンファレンス優勝戦までこぎつけて、
これまた薄氷の勝利でスーパーボウル出場、
対戦相手は4年前の劇的敗戦の相手である、
ジャイアンツとなり、
「さぁ、どうする、自分」
という局面に追い込まれて2週間。
行かないと一生後悔するなーなんて
やや大げさに考えて、結局、試合の
行われるインディアナポリスへの
機上の人となった。
全米最大のスポーツイベントでもあり、
アメリカ人ならば一度は生で見てみたい、
というイベントなので、ホテルは取れないは、
取れても高いわ、開催場所が寒冷地だわ、
みたいなのもあり、
今回はワシントン経由でインディアナポリス入り、
宿はモーテル並みなホテル、そして、試合後は、
そのまま、深夜のグレイハウンドバスでシカゴに
移動して、みたいな強行軍の3泊5日の旅になった。
試合当日は同じく日本から来た筋金入りの
NFLファンの親子(70代のお母さんはカウボーイズ、
息子さんはペイトリオッツファン)と一緒に行動。
前日、当日のテレビはどこもかしこも、
スーパーボウル1色、当然街の中も
スーパーボウル1色だった。
対戦チームのユニフォームや各種のウェアを
着たファンから、開催地のコルツのファン、
それ以外のチームのファンなど入り乱れつつも、
厳重なセキュリティラインを突破して、
試合会場のルーカスオイルスタジアムに
2時の開場と同時に入場。
あとは、キックオフを待つばかり、と。
練習の時間になり、
選手がフィールドに登場し始めるころから
徐々に盛り上がりつつ、
こちらは、試合を集中して見るべく、
早めに1杯だけビールを飲んだり。
そして、18時を超えて、
いよいよ各種のオープニングセレモニーが
スタート、18時30分にキックオフと。
比較的新しいインドアスタジアムなので、
快適な観戦環境の中、自分の座席は
ペイトリオッツ側のエンドゾーン側の
アッパー(最上段)のシート。
隣はペイトリオッツファン、前に
ジャイアンツファンという座席。
全体的にややジャイアンツのファンが
多かったかと。
エンドゾーン裏からの観戦で、
いつものテレビ観戦とは違った視線にはなるが、
逆に、両軍の選手や、コーチなどの表情も、
双眼鏡で見れる座席なのが個人的には良かった。
試合は波乱含みの展開、
前半はジャイアンツは押し、
後半はペイトリオッツが逆転、
ブレイディのブレイディたる冷静かつ
テンポの良い攻撃にしびれつつ、
後半、あともうひと押しができれば、
明らかにペイトリオッツの勝利が近づく展開を
ものにできないシーンが続き、
ここからがアメフトの醍醐味の1つである
時間との戦い、選手、コーチ含むスタッフの
メンタルの戦いがスタートと。
当然、見ている側も、その状況を理解しながら
観戦となるので、かなり追いつめられる状況となる。
そして、残り時間がほとんどない状態で
ジャイアンツが逆転、スタンドのペイトリオッツファンも
敗戦をほぼ覚悟しつつ、奇跡が起きることを祈る展開。
あと1分を切り、
3回の攻撃がつながらず、
4回目の攻撃が成功しないと、
試合終了という場面。
選手もコーチもファンも、皆ほとんどが
敗戦を覚悟して闘う苦しい状況の中、
ブレイディはパスを成功させ、あと数度の攻撃に
望みをつなげた。
そのメンタルの強さが本当に胸に染みた。
そして、残り時間にできる最後の攻撃である、
神頼みのパスをエンドゾーンに向けて投げる。
両軍選手が入り乱れる中、
自分のいるエンドゾーンに向かって
放物線を描きつつ飛んできたボールに
誰かが触れ、そのボールがグラウンドに
落ちてゲームは終了。
やや放心状態気味にしばらく座席に座り、
各種のセレモニーなど眺めつつ、
その後試合会場をゆっくり後にした。
ひいきチームが負けたら、
すぐに会場を後にするにが常だが、
今回は祭りの後の余韻に浸った形に。
ブレイディならびにペイトリオッツの
勝利を見ることはできなかったが、
2Q終盤のブレイディらしいテンポの攻撃、
試合のラストで見せた彼の意地など
3時間を超える緊張の連続、
だれることのないゲームに個人的には
大いに満足した。
次回のスーパーボウルは
過去に一度行ったことのある、
ニューオリンズで開催、
空港から市内に入る時に
タクシーの窓を開けて感じた風、
ラジオから流れてきた聴いたことのない
素敵なソウルの曲、
いい街だったなー、なんて思いつつ、
それはそれとして、
今度はペイトリオッツの
ホームのボストンでの試合を見てみたい、
と思った夜。
(M)
赤坂ブリッツに
フローレンス&ザ・マシーンを見に行く。
個人的な昨年のアルバムベスト5には
上位入選のニューアルバムを従えてのワンナイトライブ。
ちなみに、
個人的には、フローレンスと、
この翌週に来日ツアーのエヴァネッセンスの
アルバムはこの冬に本当によく聴いた新譜。
ライブ会場は本当に外国人が多く、
半分以上はそうだったのではないか?という勢い。
日本ではまだ知名度が低いが、
海外では、ここ数年デビューのミュージシャンの中では
かなりの評価の様子。
ライブは20分押しでスタート。
バンドから遅れてステージインした彼女は、
すらりとしたモデルのような体系に白のドレス、
そして淡いピンクの着物を羽織りつつ、
静かに歌う序盤から、
サビぐらいで歌唱が爆発(声が空を飛ぶ感じ)すると、
見ているこちらの鳥肌が連発モードに。
ジャケやアー写、楽曲のイメージからは、
女性の情念系で押すライブかと思っていたが、
本人の圧倒的な声力は音源以上の迫力でくるものの、
ステージングや、MCなどなど、彼女のポジティブな人柄を
感じさせる明るいショーだったのに驚いた。
ビョークやケイトブッシュともまた違うタイプのアイコン
というかミューズなのだが、どことなく中島みゆきさんの
夜会を思わせるようなかわいらしいしぐさもあったりで、
個人的にがぜんファンになってしまうタイプ。
本編1時間、アンコール2曲の
短めのショーだったが、非常に満足した。
次はフジロックのような野外の、
それも夜のステージで見てみたいなーと。
(M)