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Time Waits For No One [back number:2008-1]

2008/6/18

今年になって、今までは、自分から積極的に鑑賞、観戦してないようなジャンルのことにもちょくちょくトライしていている。

春にはフィギュアスケートの国際大会を見に行き、ナマの浅田真央、ナマの荒川選手(イナバウアーは凄かった)と言ったスターのオーラに触れたり、国際競技ならではの緊張感にかなり満足し、また、この夏は名前は聞いたことがあっても多くの人が見たことのないと思われる「ボリショイサーカス」を見てみようと思いつつの日々の中、小、中、高校と学校行事でいやいや見せられたクラシックのコンサートを、今度は自分の意思で当日券購入で横浜まで見に行ってきた。

ロッテルダム・フィルの来日公演に、ユンディ・リという中国の若きカリスマピアニストが客演ということで、スケジュールを調整しつつ会場に。

TVでこのユンディ・リというピアニストのドキュメントを見たのがきっかけだったのだが、番組自体面白く、かつ、このピアニストが本当に魅力的だったので興味を持ち、たまたまサイトで調べたらすぐに来日公演があった、ということで、その流れに乗った感じで。

当日券で購入できる座席位置がいろいろあったものの、売り場スタッフの「指揮者が見える席は面白いですよ」との話もあり、いわゆるバックスタンドにわたる部分の一列目を購入し、ロックのコンサートとは一味も二味も違うムードのロビーを通り過ぎて座席へ着席する。

過去スマパンの解散ライブの武道館の時以来のバックスタンドだが、ロックと違い生音のライブなので、音の感じも気にならず、やはり指揮者と対面する形の座席なので、相当面白かった。

曲も基本的な4つのパートに分かれたプログレの曲だと考えると非常にわかりやすく、それぞれのソロパートのフィチャーもロックの演奏に置き換えても問題なく、自分の席の目の前にいる、たまにしか演奏出番がこない打楽器系の演奏者の動きや、それに指示を出す指揮者のタイミングや目線などを見るのも面白かった。

肝心のお目当ての若きカリスマピアニストは、登場だけで客を沸かせ、ホールの温度を上げることができるスター性あふれる容姿とオーラの人だった。

私が見たドキュメント番組でも、「人生は感動の連続だ」「彼は音楽に感情をこめることができる」「4つの条件がそろえば、お客さんに魔法をかけることができる」と言った、ともすれば、大げさなインタビューでの発言や、第三者の発言などあったが、あながちそれもウソではないな、と思わせる若武者だった。

バックスタンドから見ていると、時折、舌を出して、「いけねー」みたいなチャーミングな表情を見せたりで、これは女子は悶絶だなーとも。

こういう人が何気に子供のころから1日に6〜8時間も練習しているのだから、クラシックの世界は恐ろしい。(M)

2008/6/1

今年の春以降は、新譜を中心にいい音楽との出会いが続いている。

DUFFY、NICOLE ATKINSといった新人女性シンガーのデビューアルバム、正しいブリティッシュロックバンドであるTEHKOOKSのセカンドアルバム。

旧譜では、クラッシュのLIVE DVDに、今頃どうしたと言われそうなビョークのライブDVD、そして探していたルーサーイングラムのべスト盤などなど。

そんな中、今年上半期の個人ベストになりそうなAL GREENの新譜「LAY IT DOWN」が本当に素晴らしい。復活してからの2作品も素晴らしかったが今作はダントツ。

詩、曲、歌唱、バックの演奏、フィーチャリングしたミュージシャンの選択、音の質感と、全てが絶妙なバランスのまったく文句のない作品。

音楽はやはり素晴らしい。(M)

2008/3/13

10代後半以降、涙を人前で見せることはほとんどなかったのだが、今回の現ちゃんとのお別れに際してはどうしても我慢できなかった、。

ご自宅へのお見舞いという名目で、最後のお別れを言いにうかがった際も、もう目でしか会話が出来ない現ちゃんだったけど、それでも必死に生きることへの炎を燃やしていた。

亡くなられた夜に会った現ちゃんの寝顔は、前日の姿とはうって変わって、子供の頃に学校の音楽教室で見た大作曲家の肖像画のような威厳と、ある種の穏やかさを見せていた。

仮通夜、通夜、告別式、その後の偲ぶ会と、本当に多くの方々、家族や友人やファンが現ちゃんのことを想い、語り、笑い、泣いていた光景を忘れられない。

人生を楽しんで生きることに素直だった人。見かけと裏腹に気配りとさりげないやさしさの人。最後の最後まで「現ちゃん」って言われて愛された人。

極力、周りの人に自身の体のことを知られないようにして頑張っていた現ちゃんの、カッコ良くもあり不器用な、まさに現ちゃんらしい生き様を思うと、自分のちっぽけさを痛感してやまない。

一緒に仕事をしていた年月、自身のわがままでそこから飛び出した以降の年月、そのどちらの日々でも現ちゃんの思い出はつきないが、これから先も、彼の残した音楽や、皆に愛された現ちゃんの生き様を少しでも多くの人に伝えられるように、自分なりに尽力していきたい。

ありがとう現ちゃん。そしてまたどこかで!(M)

2008/2/19

今更ながらの、ビョーク初体験をしに武道館に。アリーナの座席数が多く、客の密度の濃い見切れ席まで客の入った売り切れの武道館。

洋楽のライブのチケット代は高騰中とは言え、1万円のチケットでも20代をメインとする男女でぎっしり。

ステージの装置、各種の照明や演出、バックミュージシャンの衣装、そして、天使か魔女か巫女かとも言うべき、ビョークの衣装も含めた凄い空間。

最新アルバムを中心にしながら、過去の代表曲をうまく配置しつつ、決めるところを演出も含めてきっちり見せきる。

ステージ上で、踊りながら、ものすごい声を発する、まさに音楽神に選ばれた生命体であるビョークに釘付けとなった1時間半。

踊りたい客も、歌いたい客も、じっくり見たい客も、ビョークが演出する本編最後の祝祭のような磁場に放り込まれ、何かを解放されてライブは終了。

本編、アンコールとも、ステージからの退場の時に、客席をちらっとも見ずすーっと小走りに消えていくあたりに、常人でなさを感じて変に関心。。(M)

2008/2/18

キヨシローさんの復活ライブの番外編とも言うべきスモールクラブライブを見るべく、長野のから駆けつけたTさんと青山ブルーノートに。

今回は、知り合いのOさんのご好意で譲っていただいたプラチナチケット引き換え券で第2部を見れることに。

キャパン300人くらいの店内は、レストランバーのブルーノートらしく飲食の真っ最中。

少し遅れて入場したので、通された座席は、あいにくステージ上手の見切れ席みたいな場所だったのだが、暗転と同時にTさんとともにするすると場内を移動し、キヨシローさん真正面のマイクまで10mあるかないかの通路の場所をキープ。

いつものオープニングの司会者であるTさんのあおりの内容の記憶も飛ぶような感じで、「トランジスタラジオ」からの目くるめく夢の時間。

狭いステージには、キヨシローさんはじめ10人の大人のミュージシャン、そして笑顔、笑顔。皆がさりげない気配りをする余裕のステージ。

ストーンズのシークレットライブとかはこんな感じなのだろうか、という演奏の近さと客の熱気。

最後の最後の方でキヨシローさんがマイクを遠ざけて歌う瞬間があったが、その際に彼の地声が聞こえたり。

おそらくライブ中の自分は、本編、アンコールとずーっとにやけていた気がする。

セットリスト的には「多摩欄坂」がしみたが、全ての演奏が終わって、ステージからメンバーが退場、エンドBGMが流れる店内で軽く放心していると、ビジョンにエンドロールが流れて、その最後に今日の主役であるミュージシャンのリハ時のステージショットと思われる全員カットの写真が映り、期せずして場内から拍手が沸き起こり、再度ジーンと。

余韻のさめぬ中、客席に戻り白ワインを飲みつつTさんと感想を語っている時、ふと、アンコールを終えたキヨシローさんが、退場時にぽつりとドイツ語で話した「私はアナタを愛しています」というMCを思い出してはクスクス。(M)

2008/2/13

東京ドームに、再結成してワールドツアー中のポリスを見る。

噂には聞いていたが、ステージはドーム規模でもメンバー3人のみ演奏で、ストーンズやらなんやらのやたらミュージシャンのいるステージに比べてシンプル極まりない。

あっさり始まり、ただひたすら演奏してあっさり終わったかな、と。

3人での演奏も驚きだが、スティングの高音域を基本に忠実に歌おうとする姿勢にもちょっぴり感動。

とはいえ、トータル的には、伝説を見れたという部分での感動くらいかな、と。(M)

2008/2/4

スポーツの中継は結果を知ってしまうと、やはり魅力が半減、というか場合によってはほとんどなくなることも。

先ごろの相撲の朝青龍対白鵬戦ではないが、やはり会場で生で、もしくは中継でも生中継で手に汗握りつつ見たい。そうでないならば、結果を知らないで録画を見たい、。

毎年一回のアメフトNFLの大一番である、スーパーボウルは、たいてい日本時間の月曜の朝から開始となるので、録画をセットして仕事から帰宅して見ることになるのだが、その日は帰宅までネットから遠ざかったり、電車に乗る時にも車内ニュースビジョンや、夕刊紙系と目をあわさないようにすごすのだが、

今回は久々に結果を知ってしまうミスをやらかしてしまい、結果のわかっている試合を見るはめに。

最後の最後で奇跡のドラマが待つという恐ろしいゲームの結末を知ってしまい、、。

いい試合であったが、結局ひいきチームの全勝優勝が達成できなかったのは、シーズン初戦のスパイ行為によるペナルティが、その試合の黒星ではなく、最後の最後のスーパーボウルでの黒星という結果で下っただけでは?とも。

変なめぐり合わせだが、スーパーボウルの対戦相手のジャイアンツは、シーズン初戦の対戦相手ジェッツ同様にニューヨークのチームで、ホームとする会場も同じ競技場だし。

ジャイアンツのQBマニングは、偉大に(見える)兄の足元にも及ばないように(思える)プレーの頼り無さだが、プレーオフから俄然強さを発揮してあれよあれよと番狂わせの連続。しかし、本当に見た目が頼り無い。まぁ運も実力のうちだし、これも1つのアメリカンドリームだとは思うが。

恒例のハーフタイムショーで見たトム・ぺティはすっかりおじいさんみたいになっていて、ストーンズだプリンスだと派手なのが続いていたので、ことさら地味な印象に。(M)

2008/1/31

ここ数年、映画館にも行かず、かといって自宅でもあまりDVDを見たりしない日々が続いていたのだが、今年の正月は、以前購入してそのままになっていた、「ドリームガールズ」「チャーリーとチョコレート工場」の両方を見たのだが、両作品ともタイプは違えど非常に楽しめた。

それから何週間たったある日、HMVの店内をぶらぶらしつつ、レジの近くで「チャーリーとチョコレート工場」に出てくるWONKA社のチョコレートが販売されていてびっくり。勢いで何気にポイントでもらってしまった。

大人の悪い癖で、おそらくティム・バートンの新作のプロモーションにからめての展開なのだろうと、すぐに現実的なことを考えつつも、ゴールデンチケットが入ってるかどうかは楽しみ。

まだ開けていないが果たして?(M)

2008/1/21

アメリカンフットボールのNFLも、シーズンの大詰めであるプレイオフシーズンに突入。それぞれのリーグ優勝をかけた試合の映像を1日で6時間も見て堪能。

どちらもしびれる試合となったが、やはりパッカーズ対ジャイアンツの氷点下20度近い野外の決戦は最後までドキドキした。

勝利の流れは2転3転しつつの延長戦となり、流れは再度パッカーズに傾いたかに思えたが、生きる伝説となった感のあるQBのファーヴの、結果的にはこの試合における最後のパスの失敗(インターセプト)で、スーパーボウル出場の夢はジ・エンド、と。

ここ最近は、年齢やケガの問題や芳しくない成績など、いつ引退するのかばかりが話題となっていたが、今年はまさかまさかの躍進だった。

ブルース・スプリングスティーンにも通じる、いかにもアメリカ的な気さくなカリスマぽさも含め何気に応援していただけに、彼が果たして来シーズンも現役続行をするのか気になる。

あのラストパスの残像が彼の目には焼きついているはずだから、個人的には、彼が再びフィールドに戻ってくるような気がしてならないが、。(M)

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