中島みゆきさんの
約3年ぶりとなるコンサートツアーを、
地元北海道は札幌の会館で見た。
ライブを見るまで、ツアー初日からの
セットリストを見ないようにしていたので、
ある意味驚きの連続、そしてある種の発見や、
推理などもしたりして、ライブの印象がまとまらない。
バックミュージシャンはほとんど変わらずだが、
あきらかに前回のツアーで見たものとは
違う内容で、また違う感動があったなーと。
それがみゆきさんの曲のスゴさでもあるが、。
この後もう1、2回はこのコンサートツアーを
見れる可能性があるので、そこまではこの不思議な
余韻を楽しもうと思った。(M)
発売日初日の電話予約!して、
コンサート会館までチケットを取りに
行って購入した八代亜紀さんのライブを
年老いた母と見る。
会場は実家近くのコンサートホールで
当日は台風接近で風雨横殴り、、。
この会場は、自分が幼稚園児の頃の
お遊戯会で、白いタイツかなんかはいて、
とある有名なお話のとある役どころで
ステージを踏んだ会場。
(もちろん今はリニューアルして立派なホールに)
ライブは、歌謡ショーマナーに従いつつも、
ヒット曲をうまくはめこみ、自分の事務所の
新人とのミニコーナーなども作ったり、
終始あきさせない工夫をしつつ、
最後は必殺の「雨雨ふれふれ」と「舟歌」の
昭和の歌でビシッと締めた。
途中の会場客席内練り歩きでの
歌唱シーンで、うちの母親が本人と握手。
隣の私から見ても迫力のある八代さんの
迫力ある姿にも、物怖じせず握手をする
母親を見て、通路側を譲ってあげて良かったなと
思ったが、
終演後に「手にまでシャネルの香水つけてたわよー」
みたいな話を聞き、まぁそれはそれで良かったな、と。(M)
U2の地下音源として一番有名な、1989年の
アイルランドはダブリンでのニューイヤーズライブを
聞くことができた。
オフィシャルで言うと、
「ヨショア・トゥリー」「ラトル・アンド・ハム(魂の叫び)」に
あたる時期で、
全盛期が何度かある彼らのキャリアの中でも、
最初の世界的な大爆発を見せる時期のライブなので、
悪かろうはずがないのだが、そこに地元での年越しという
要素まで加わるという、、。
噂にたがわずベストなセットリストでの熱い演奏を堪能。
ストーンズの「ナスティミュージック(ブリュッセル73)」同様に
オフィシャル作品でないながら、オフィシャル盤よりも
素晴らしいライブ作品の1つだったりする。
ストーンズも、長年地下映像で有名だった
「レディース&ジェントルマン(通称レディジェン)」が
オフィシャルリリースになったりするくらいだから、
73年のヨーロッパが正規リリースされる日も遠くないかも。(M)
自力でチケットを取り密かに楽しみにしていた
エマーソン&レイクのライブが中止となり、
目下のところ、近々でライブを見に行く可能性があるのは
バドカン(当日券狙い)と八代亜紀と言う支離滅裂さ。
もちろん、その後には中島みゆきさんの
待望のツアーがあるのだが。
皆に共通しているのは、余裕で50歳を越えているという、、。
(M)
夏フェス系で見たもの・聞いたもの
フジロックでのコリーヌ・ベイリー・レイのアコースティックソウル、
雨中のMUSEの過剰なオープニング2曲、
山の向こうから聞こえてくるサンハウスのレモンティーの
イントロ(?)。
サマソでは、珍しくも時間よとまれを歌う矢沢さん、
アメリカンアイドル的でありながら髪を振り乱し、わきの下を
やたら誇張するステージングのテイラー・スイフト、
ノリノリかつアッパーなテンションで、名曲を惜しげもなく
メドレーにしてしまうスティーヴィー・ワンダー、、。
しかしまだ20歳をちょい超えたくらいのテイラー・スイフトが、
「私が今よりもう少し若かった頃のことを歌った曲で、、」
なんてMCの後に「フィフティーン!」とタイトルコールをして
歌いだしたのは少しばかり動揺した(凄くいい曲なんだけど)。
最近驚いたこと
中島みゆきさんの3年ぶりのオリジナルニューアルバム
「真夜中の動物園」の説明文の文末が、
懐かしいのに、アグレッシヴ。
繊細なのに、プリミティヴ。
心に沁みるソフトロックの真骨頂。
なんて書いてあるのだが、
ここ最近のみゆきさんのアルバムの、
鋼のごときサウンドメイキングをして、
ソフトロックって、、、。
なんにせよ期待は高まる(M)
27年前に自分の人生で初めて見た外タレが、
21年ぶりに来日というニュースを知り、
当日券をゲットして国際フォーラム2階席に。
人間国宝なんてあだ名で言われる
ギターの神は、昔の体型からはかなり太ったものの、
当時の面影は残していた。
現在は当時のハードロックスタイルではなく、
ブルースギタリストとして活躍、コンスタントに
リリースされるアルバムは全部ブルース系で、
過去の楽曲群はほぼ封印と。
とはいえ、バリバリ弾きまくり、歌いまくる姿は、
今すぐにでもハードロックを歌い、演奏し始めるのでは?
という感じで、これまた当時を思い出させた。
アンコールの最後に、当日演奏されたセットリストの中で
唯一27年前も演奏され、彼のハードロック時代からブルース
時代のキャリアをまたいで今も演奏され続けている泣きの
名曲「パリの散歩道」のイントロが奏でられ、客席は大爆発。
最後のギターの1分にも及ぼうかというロングトーンの中、
京都で初めて見たライブステージを思い起こした。
それほどの爆音だったかどうかは今となっては
わからないが、ライブ後1週間くらい耳鳴りが収まらず、
外タレのコンサートは凄いなー、と衝撃を受けた
20歳目前の頃、、、。(M)
その名前は知っていたものの、
音楽にじっくリ向かい合っていなかった
レディー・ガガなのだが、
自分が定期購読している数少ない雑誌の、
信頼できる在米日本人ライターさんの現地レポートなどを
読んだり、グラミーでのエルトン・ジョンとのセッションの
写真など見て俄然興味がわき、急遽音源を聴き、
なんとか横浜アリーナの立ち見券をゲット。
若い男女を中心に超満員の中、
マイケルのBGMがフェードしてライブが始まった。
ステージ覆うスクリーンと映像を使ったオープニングから、
例のヒット曲のアンコールまでの2時間、
非常にうまく構成されたステージ。
各種のセットをうまく転換させて使うメインステージと、
そこから伸びたセンターステージの使い分けがうまく、
そのセンターステージでのビヨンセとのコラボ曲の
踊りの瞬間に胸がきゅんとなる。
ライブ全体のストーリー展開は、
今の時代のロッキーホラーショーか、ジギースターダストか、
四重人格か、なんにせよ、彼女の演出力、リーダーシップに
しびれる。
奇抜なファッションや昨今流行のエレクトロなテイストで
容姿、歌、踊りなどの「そこそこ」な感じがうまくカバーされて
いるのだが、彼女が登場しているスーテジ上の全ての瞬間に、
圧倒的な彼女の生々しい「生」のリアリティがあるのが
カリスマガールの証か。
そのハイライトである中盤のピアノの弾き語りのくだり、
彼女はもともとはソングライターだったのだ、と思う瞬間に
深く感動。(M)
ここのところ毎年のように来日している感のある
Cキングが、今度はJテイラーとジョイントコンサートを行う、と。
というわけで、武道館まで出向く。
さすがに15,000円のチケット代は高いなと思いつつ、
場内は7割くらいの入り。休憩を挟みつつ正味2時間ちょいの
内容だが、CキングはJテイラーをたてつつ、
それぞれのレパートリーをどんどん演奏していく。
バンドのメンバーも70年代当時にそれぞれをサポートしあった
旧友達という素敵な背景もあり、じわーっとする瞬間多数。
髪の毛がなくなったり、白髪になったり、しわが増えたり、
腹が出たり、ルックスは本当におじいさん、おばあさんではあるが、
だからこその味わい。
おそらく昔はCキングを取り合った仲間が今は和気あいあい、と。
中盤CキングとJテイラーが椅子に寄り添い演奏したシーンが
印象に残る。
しかしJテイラーの瞳の美しさ、そしてあの声。(M)
人生3度目のディラン体験を
小雨ふるZEPP東京に。
こんなにディランのファンっていたのか?
これが最後の来日かもだからか?
スタンディングにもかかわらず満員の会場。
肝心のライブの方は、もし自分がティーンだったら、
「ディラン様、お元気でなによりです。これからもお元気で」
と言うようなシニカルな態度でZEPPを出ただろう内容。
ディラン神が動くだけで「わーっ」て。
気持ちは複雑。(M)
金曜日とは言え平日19時開演のさいたまスーアリに、
来るわ来るわ光る角をつけた老若男女、それに外国の
男女やロング缶ビールを飲みながらの輩もかなり目立ち、、。
レディへやU2もびっくりのフルハウス状態の中、
自分自身も出会いから25年以上での初AC/DC体験。
ここ何回かのストーンズ来日ステージよりも
本当にロックしてたなー。
全ては少年の頃見たドリフの全員集合のようだったが、
その全てがハンパなかった。
全体を通しての音響の良さ、リズムギター、ベース、ドラムの
3人の演奏の素晴らしさ、などが特に記憶に残ったが、
なんと言っても、ギター弾いてなくてもOKな大所帯の
ストーンズと違い、5人の演奏を中心とした人力で全て
やりきっているところが凄かった。(M)