【TIME MARKET no.39 2001.1.28発行】 97年結成。99年1月にいったん解散するが、2000年7月に再結成した。12月21日にファーストミニアルバム『バラードコレクション』を発売。(録音後ベースの谷下が留学のため脱退。現在サポートメンバーで活動中。) ●西山さんはコモンビル、鈴木さんはTwelveとお二人とも別にバンドをされていますが、そちらの活動がメインで、初恋の嵐の方はまた別にやっているという感じなんですか? 西山:バンドの体質が全く違うんですよ。だから特に優先順位はないんですけど、ただその時その時、やりがいを感じる場が違ったりはしますね。 ●どっちがメインだという考え方はないと。 鈴木:そうですね。「バンド」とかじゃなく、Twelveという集まりと、初恋の嵐という別の集まりがあるっていうだけで。両方とも楽しくやれれば、と思ってます。 ●先日のライブを見て、初恋の嵐は西山さんのボーカルを全面に押し出すというコンセプトでやられてるのかなと感じたんですが。 西山:さんざん一緒にやってきて、おのずと自分達のいい部分はわかってるし、それを把握しておくことは大事だと思うから。えっ?これって傲慢(笑)?例えば僕はギターはそこまで自信ないけど、歌なら少しはマシかなと思ってて。得意だと思うことをやるべきだし。 ●活動を続けるうちに見せ方は変わっていくかもしれないですか? 西山:そうですね。でも歌を大事にするっていう根本的な部分は大切にしたいですね。でもボーカルで曲を書く人がいて、その人の世界観をサポートするメンバーは誰でも一緒というわけじゃなくて、ロックバンドっぽい感覚っていうのは大事にしたいですね。 ●最近は、ライブはシンプルでも、録音となると音を作り込んでいくバンドが多いですが、『バラードコレクション』は一発録りですよね。やはりそこにはこだわったんですか? 西山:予算の関係や、スタジオがとれる日数とかもあったんですが、でもそれをポジティブに受け止めて。僕もそういうふうにやりたかったし。 鈴木:今改めて聴くと、ずいぶん思い切ったことをやったもんだとは思う。でも得体の知れないものができたような気がして、今はすごく満足してる。失敗した部分とかもあるんだけど、まあそれも受け止めて、出してもらえたっていうのがすごく嬉しい。 西山:この先ずっと、嫌いになりそうなアルバムではないですね。それってすごく幸せなことじゃないかな。 ●個人的にもバンド的にもいいタイミングで録れたと。 西山:個人的には、自分の世界観みたいなものが確立されつつあるときに出せたこと、バンド的にはオリジナルメンバーで作品が残せたことがすごく嬉しいですね。 ●そんなアルバムが色々なところで大絶賛されていますが。 西山:えー、いやまあ、当然です(笑)。でも素直に嬉しいですね。今ロックバンドがバンドの法則にのっとらず、自由にやってるじゃないですか。打ち込みを導入したり。あれが嫌だったんですよね。そうやって新しい方法論で作られた音楽を聴いて感じるのと同じようなことを、自分達みたいなベタなロックの編成で感じさせられたら素敵だなとは思う。 ●コモンビルでは、西山さんと玉川さんのお二人がボーカルをされていますよね。玉川さんの声もいうまでもなくよいのですが、私は西山さんのボーカルにグッときてしまったんですよ。 西山:まぁ、当然です。彼の力量では。 鈴木:(大爆笑)!! 西山:玉川さんはまだまだです。 鈴木:ギターはすごい。あ、フォローする必要ない(笑)。 西山:あいつは秀才肌だね。冗談です(笑)。 ●でも西山さんのボーカルは本当に素晴らしいですよね。 鈴木:だから他のバンドに興味がないんです。周りは気にならないし、比べるものがないから。ちょっと傲慢かな(笑)? 西山:もう今更さ、「傲慢かな?」とか言っても、さんざん傲慢だからどうでもいいよ(笑)!! (取材・文:シバタマスミ) *原文ママ掲載 ●direct vol.15 (2001.1) ●TIME MARKET no.39 (2001.1.28) ●GB (2001.2) ●Player (2001.6) ●GB (2001.8) ●Quip vol.26 (2001.9.30) ●B-PASS (2001.10) ●UNDOWN (2001.10.25) ●Kheer vol.11 2001.10.25) [初恋の嵐 TOPページに戻る] Copyright (C) MOVING ON,INC. All Rights Reserved.
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